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【実務書よりも専門書を読め!】【安易にビジネス書に走るな!】抽象と具体に関するお話

1.抽象と具体に関するお話

 

 

 

 

昨日、

具体と抽象の話をしたので、

本日も、少し具体と抽象の話を

掘り下げていきたいと思います。

 

 

 

 

さて、

「具体的」の意味を述べると

以下のようになります。

 

 

 

 

具体的とは

「はっきりとした実体を備えているさま。」

「個々の事物に即しているさま。」

という意味です。

(goo国語辞書から引用)

 

 

 

 

抽象的とは

「いくつかの事物に共通なものを抜き出して、

 それを一般化して考えるさま。」

という意味です。

(goo国語辞書から引用)

 

 

 

 

さらに、

「具体的」という言葉の特徴をあげると

以下のとおりです。

 

 

 

 

①「目に見えて分かりやすい」

②「解釈の幅が狭い」

③「実務家の仕事」

 

 

 

 

「抽象的」という言葉の特徴をあげると

以下のとおりです。

 

 

 

 

①「目に見えないから分かりにくい

②「解釈の幅が広い」

③「学者の仕事」

 

 

 

 

2.法律の条文は

 

 

 

 

法律の条文はまさに「抽象」の世界です。

 

 

 

 

理由は、

世の中の事件の全てを

条文で決めておかないとなると

法律の条文の数が莫大なものになり、

余計法律がややこしくなるからです。

 

 

 

 

なので、

世の中の事件の全てをカバーするために、

法律の文言というものは

色々な解釈ができるように

抽象的な文言で書かれています。

(当然、文言を逸脱する解釈は許されません)

 

 

 

 

 

ここで、皆さんが

簡単にイメージできるものの例をあげると、

戦争放棄をうたっている憲法9条です。

 

 

 

 

 

皆さんも、

憲法9条が色々と解釈されて

自衛隊が合憲だ違憲だと

テレビでも学者たちが議論しているのを

目の当たりにしたことがあると思います。

 

 

 

 

 

つまり、

憲法9条は「解釈の幅が広く」

そのため、自衛隊は違憲だ合憲だと「学者」

延々と議論をしているわけです。

 

 

 

 

 

さて、

先ほど、抽象の特徴を述べましたが、

法律の学者の世界では法律に関して

以下のように法律を抽象化していきます。

 

 

 

 

 

複数の事柄を一般化・抽象化したうえで

法律の理論を構築することです。

(抽象的ですよね~)

 

 

 

 

一方、

我々のような実務家の仕事は

以下のとおりです。

 

 

 

 

学者が法律の理論として構築されたものは

そのままでは実務において使い勝手が悪いので、

それを実務に合わせて具体化する必要があります。

 

 

 

 

つまり、実務家は、

「具体的な実務の実行方法に落とし込む」

のです。

 

 

 

 

さて、皆さん、

これがどういう意味だかわかりますか?

 

 

 

 

 

3.「専門書」と「実務書」のどちらが実務に役立つのか?

 

 

 

 

ここで、法律の「専門書」を読んでも

実務に役に立たないから、

実務家の書いた法律の「実務書」を読んだ方が早い!

 

 

 

 

さらに、

学者の書いた法律の「専門書」を読んでも

実務に役に立たない不毛な議論しか書いてないから

読むのであれば「実務書」だと思う人が

世間では大多数だと思います。

 

 

 

 

しかし、これは少し短絡的な思考です。

 

 

 

 

なぜなら、

先ほど述べたように、

学者は抽象的な法律の理論を構築し

一方で、それを実務に落とし込むのが

実務家といいました。

 

 

 

 

そこで、

学者が理論を構築したもので、

実務家がまだ実務に落とし込んでいない

具体例があると仮定して下さい。

 

 

 

 

となると、

それがそのまま新しいビジネスに

直結するという結論に至ると思いませんか?

 

 

 

 

 

そうなんです!

 

 

 

 

まずは、

抽象的な理論があって、

具体的な実務つまりビジネスが存在するのです。

 

 

 

 

 

つまり、

抽象的な理論が親亀で

具体的な実務つまりビジネスが

子亀ということになります。

 

 

 

 

 

なので、

親亀こけたら子亀もこけるように、

学者の抽象的な理論を身に着けず

実務とビジネスを成功させることなんて

ありえないということになります。

 

 

 

 

4.究極の抽象思考の学問である哲学の専門家の意見

 

 

 

 

ここで、参考にしたい書籍があります。

 

 

 

フランス哲学の研究者である

千葉雅也氏著作の「勉強の哲学」(文藝春秋)

という本です。

 

 

 

 

この著書の185頁を

以下のとおり引用します。

 

 

 

 

「勉強をするにあたって信頼すべき他者は、勉強を続けている他者である。」

 

 

 

 

つまり、

我々法律の専門家である司法書士が

信頼すべき他者は法律の学者ということになります。

 

 

 

 

次に、

187頁を以下のとおり引用します。

 

 

 

 

「ビジネスのノウハウのような本は一般書であり、その妥当性は、より専門的な知識によって吟味される必要があります。」

 

 

 

 

つまり、

ここでいう一般書は法律の世界だと

実務家が書いた「実務書」です。

 

 

 

 

となると、

より専門的な知識を持っている学者が書いた「専門書」で

実務家の書いた「実務書」の内容が適切かどうかを

検討するということになります。

 

 

 

 

最後に、

190頁を以下のとおり引用します。

(ここが一番大事です)

 

 

 

 

「良かれ悪しかれ、学者は、基礎的な問題について長々と議論しています。だから、学問の世界には、スピーディーであるべき職業の現場では見落としがちな、複雑で繊細な知識がたくさん転がっています。学問は、それ自体はスローな世界で、実利を目的としませんが、むしろ実利を目的とする人が、まだ見ぬアイデアを求めるのにふさわしい場所でもあるのです。」

 

 

 

 

結論から言うと、

勉強し続けている学者の書いた本には

ビジネスのネタが転がっているということです。

 

 

 

 

5.大人気のユーチューバー

 

 

 

 

日本で人気のある

ビジネス系ユーチューバーの中でなかで

私のお気に入りは、

メンタリストダイゴ

イケハヤ大学

まこなり社長

の3名です。

(チャンネル登録しています)

 

 

 

 

この人たちの読書の量は半端ないですし、

さらに古典、英語で書かれた学者の論文などを

大量に読んでおります。

 

 

 

 

つまり、

学者が書いた抽象的な本を大量に読み、

具体的なアクションプランを

一般人に分かりやすいように

動画をアップロードしています。

 

 

 

 

当然、

ユーチューブだけでなく

自身のビジネスにも

役に立ているのということは

言うまでもありません。

 

 

 

 

彼らはまさに

学者の書いている本の本質(≒抽象)をつかんだうえで

具体的な思考や行動に落とし込んでいるのです。

 

 

 

 

さて、

最近、ビジネス系ユーチューバーが

大量発生しております!

 

 

 

 

流行り廃りもあると思いますが、

きっと、私の好きなユーチューバーに

感化されたんだと思います。

 

 

 

 

なぜなら、

私の好きなユーチューバーの

表面的、具体的な点を

結構真似ているのがわかるのです(笑)。

(しぐさ、喋るスピード、喋る内容やテーマ)

 

 

 

 

もっと彼らの本質、つまり、決して目に見えない

抽象的なことを真似ないと

「きっとうまくいかないんだろうな~」

と思う今日この頃です。