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司法書士と弁護士の法律相談能力

毎度です

 

不動産営業出身 大阪の

FP(ファイナンシャルプランナー)兼

司法書士 廣森良平です。

 

 

「法律家にぞんざいに扱われ、

とてもいやな思いをしたことがある」というコメントを聞いたので、

その事について書きたいと思います。

 

ところで、無料というと、みなさん飛びつきますよね!

 

無理もないと思います!

 

確かに、無料でも値打ちのある相談会もあると思います。

 

しかし、「安かろう!悪かろう」という無料法律相談会も現にあります。

 

まずは、私は司法書士でもあるので、

司法書士の無料法律相談会について述べます。

 

ところで、司法書士が法律相談を出来るようになったのは、

簡易裁判所の代理権を取得してからですので

まだ、とても歴史が浅いのです。

 

ざっと、9年位です。

 

(確かに、司法書士は裁判所に提出する書類作成が法律上、昔から出来たので、簡易裁判所の代理権を取得する以前から、法律相談が出来るという様な論争は、話がややこしくなるので、この場では割愛させて頂きます。)

 

つまり、歴史が浅いゆえに、

法律相談が出来るほどの能力があるか否かは、

いざ、相談した司法書士に相談能力があるか否かにかかります。

 

なかには、相談能力もないのに

法律相談員といして相談を担当している人もいます。

 

現に、たいして相談に乗ってくれなかった!という様な、

市民の方からの苦情も腐るほどありました。

 

ところで、昔は、司法書士という資格は

認可さえ受ければ国から貰えた資格なのです。

 

つまり、勉強しなくても、もらえた資格です!

 

どのようにもらえたかは、実は私も詳しくはしりませんが、うわさでは、

「えっ!!そんなんで司法書士の資格が貰えるのん!」っていうような事を聞きます。

 

という事は、実体法、手続法を徹底的に学ばずとも資格が貰えたのです。

 

(誤解のないように言いますが、中には、めちゃめちゃ勉強している先生もたくさんいますので、悪しからず・・・。)

 

前置きが長くなりましたが、

裁判手続き・民法・会社法等の実体法を殆ど勉強せずとも司法書士になれたので、

法律をあまり知らない司法書士も中には存在しております。

 

となると、司法書士の無料法律相談会に行くと、

中には訴訟代理人になった事の無い人、

または、民法・会社法・手続き法を徹底的に勉強していない人が

法律相談を担当しているケースが、無いとも言えないのです。

 

そういう人に相談しても、時間の無駄ですよね!

 

なので、最初から司法書士よりも弁護士の無料相談会に行った方が、

二度手間にならず、時間的に有益かもしれません。

 

実際のところ、弁護士と司法書士の相談能力を比べると、

やはり、弁護士に及ばないのは、現時点では明らかです。

 

なぜなら、司法書士は訴訟代理人になり得て時間が浅いですし、

弁護士は認可で貰えるような資格ではなく、

超難関の試験に合格して来た集団ですから・・・。

しかし、若手の司法書士の中には自分なりに勉強し、

研修にも率先して参加し、

仕事の内容も選ばず、

一生懸命に自分の能力を上げている者も

実は、いっぱい存在してます。

 

なぜなら、ベテラン,中堅が独占している業務には、

若手はなかなか入り込む余地がないからです。

 

つまり、若手がベテラン及び中堅が独占している業務範囲で勝負しても、

現実的に食べていけません!

 

よって、若手が食べていけないからこそ、

新たな分野に若手が切り込んでいくのです!

 

新たな分野に切り込むには、徹底的に切磋琢磨しないといけません!

 

 

私は、これからの若手司法書士に期待します!

 

これからの司法書士制度は若手が作っていく時代です!

 

なぜなら、若手は

純粋だし、

擦れていないし、

能力はるし、

知識は砂が水を吸い込むように吸収するし、

勉強熱心だし、

事業性よりも自分のしたい仕事のやりがいを重視しているし、

皆がやらないもしくは難しくてやりたくない案件を率先して、

受けています。

 

これは、企業が新卒を採用し、

新卒に新たな可能性に挑戦していって貰おうと

会社が期待するのと一緒です。

 

みなさんも、司法書士に法律相談をする時は、

ネットで事前に、

若手かつ簡易裁判所の代理権のある司法書士で、

無料法律相談実施中とネットで謳っている事務所に相談すると

いいかも知れません。

 

なぜなら、経験は恐らくベテランや中堅には劣るかもしれませんが、

勉強熱心さ・親身さ・フットワークの軽さが若手には備わっているので、

そう言う面を重視される方には、

本当に最高の相談パートナーになるかもしれません!

 

 

私も、若手の頃は、「なんでもします!出来ます!」と標ぼうしていましたが、

 

やはり、不動産営業経験があるので、

どうしても不動産取引・不動産登記に自然に特化していきました。

 

それでも、ベテランと徹底的な差別化を図るには、

不動産営業の経験と

FPのエッセンスを加えた司法書士像を目指すしかないと思い現在に至っております。

 

今は、司法書士が弁護士にとって代わるのか、

司法書士が弁護士や行政書士に飲み込まれるのかという時代に来ております。

 

士業は準公的な職業です。

 

士業は市民の方に、どうサービスを提供するのかをまじめに考えないと、

いずれ本当に無くなってしまうという危機感を持たなければいけません。

 

 

以上

不動産法務・不動産実務・不動産登記に特化した、

不動産業界出身司法書士兼

ファイナンシャルプランナーの廣森でした。

これは知っておいて欲しい記事です。是非お読みください。