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中古市場活性化のための、不動産業界出身FP兼司法書士からの提言

毎度です

 

不動産営業出身 大阪・吹田市の

FP(ファイナンシャルプランナー)兼

司法書士 廣森良平です。

 

 

住宅(不動産)を購入しようと思っている人の

 

大半が新築志向です。

 

 

きらびやかな、新品のモデルルームの家具や設備に

 

心が躍ってしまうので、無理もないのですが・・・。

 

 

しかし、その時の新品の家具や最新の設備

 

何年か経つと、陳腐化するんですけどね~。

 

 

設備というものは動産なので、古くなっても、

 

取り替えたりして多少の出費で解決できるものですが、

 

住宅(不動産)というものは、多少のお金を払っても

 

解決出来ない事の方が多いと思われます。

 

 

その辺は皆わかっていると思うのですが、

 

どうもモデルルームに入ってしまうと、

 

人間って、冷静さが無くなってしまうんしょうね・・・。

 

 

住宅(不動産)の資産性よりも、

 

最新の設備(動産)の方に目が行ってしまう・・・。

 

 

もっと大事な事を見つめ直さないといけないと思います。

 

 

ところで、なぜ日本が新築志向かと言うと、

 

前述したきらびやかなモデルルームもそうなんですが、

 

日本の戦後の政策にも起因しています。

 

 

1966年に「住宅建設基本法」が施行されました。

 

 

簡単に言うと、

 

「建てては壊し、壊しては建てろ!」という政策です。

 

 

だから、日本の木造の耐用年数は

 

20年という事になっているのだと思います。

 

 

これは、欧米に比べると遥かに少ない耐用年数です。

 

 

そして、企業も新しく建てる事だけに腐心していたので、

 

あとのフォローやメンテナンスが

 

おざなりになってしまったんでしょう。

 

 

姉歯問題やヒューザーなんかがいい例です。

 

 

そして、恐らく、中古物件の取引

 

「トラブルがありそうで怖い!」という認識が

 

一般消費者の深層心理に埋め込まれているのでしょう!

 

 

売主と買主と仲介業者とのトラブルが頻発し、

 

その都度、いたちごっこの様に、

 

宅建業法等、消費者を守る法律も整備されていくわけなんですが、

 

今の宅建業法も完璧ではありません。

 

 

不動産業界は、宅建業法を超えた部分に対して

 

どう関わっていくかという事が

 

これから業界で生きていくため及び

 

中古市場活性化のための必須条件であると思われます。

 

 

最近では、国の後押しも手伝って、

 

だんだんと、新築から中古へとシフトしつつあります。

 

 

具体的に述べると、

 

平成18年度から平成27年度までの10年間における国民の住生活の安定の確保及び向上の促進に関する基本的な計画として、住生活基本計画(全国計画)が同年9月19日に閣議決定されています。

 

 

これも、簡単に言うと、

 

もっと、中古市場を活性化させようと言う趣旨です。

 

 

なぜその様な方向性なのかは、恐らく、

 

日本の家余り状態の改善、

 

そして、建てては壊すという事は

 

最近の環境保護の観点からすると、

 

時代の要請に応えていないからだと思われます。

 

 

そして、中古は怖いという潜在意識を植え付けたのは、

 

ほかならぬ、不動産業界にかかわっている人たちです。

 

 

中古市場を活性化させるためには、

 

不動産業界に従事する人達の意識レベルから

 

まず代えていかないと、

 

国で定めた閣議決定も

 

絵に描いた餅になってしまうでしょう!

 

 

中古不動産取引の安全性が普及すれば、

 

日本もきっと、

 

欧米並みの中古不動産流通レベルになると思います。

 

 

そこで、FP(ファイナンシャルプランナー)に出来る事と言えば、

 

不動産業者ともっと連携をとり、

 

資金面で買える物件ではなく、

 

払える物件の提案を出来るように

 

努める事が大事になっていくでしょう!

 

 

最近になって普及してきた、

 

エスクロー調査やホームインスペクションとともに、

 

独立系のFPの活躍も期待しております。

 

 

エスクロー調査やホームインスペクションがどう言ったものかは、

 

追々、ブログでご紹介していきたいと思います。

 

 

以上、

不動産法務・不動産実務・不動産登記に特化した、

不動産業界出身司法書士兼

ファイナンシャルプランナーの廣森でした。

これは知っておいて欲しい記事です。是非お読みください。