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【司法書士は家族信託を】~司法書士業界の現状から言えること~

1.司法書士は家族信託に力をいれるべき

 

 

 

出だしから、

「司法書士は家族信託に力を入れるべき!!」

と力強く最初から言っていますが、

「なぜ司法書士が家族信託に力を入れるべきなのか?」

 

 

 

そこで、

その理由をあげると、普通は

「家族信託の業務の楽しさ、奥深さ、やりがい等、良いこと」

をあげると思います。

 

 

 

しかしながら、今回は、

司法書士の業界の現状を踏まえた上で、

「もっと現実的で突っ込んだ理由」

をお話できればと思います。

 

 

 

そこで、

今回の理由は、ズバリ

「不動産会社に対する営業は

 費用対効果がわるい」

という理由です。

 

 

 

なぜ、そう言えるのか?

 

 

 

以下深堀していきます

 

 

 

2.不動産取引の立会業務

 

 

 

司法書士の業務の主流であり

花形と言われているのが

「不動産取引の立会業務」

です。

 

 

 

いわゆる「決済」といわれています。

 

 

 

なので、

不動産取引の立会業務を受注するために

司法書士はこぞって不動産会社に営業をかけます。

 

 

 

しかし、

この営業がなかなか難しいのです。

 

 

 

3.対不動産会社に対する営業の難しさ

 

 

 

対不動産会社に対する営業は本当に難しく、

厳しいの一言です。

 

 

 

その理由をあげると、以下の3点です。

 

 

 

(1)不動産会社にすでにお抱えの司法書士がいる

 

 

 

当たり前の話ですが、

不動産会社にはすでに

お抱えの司法書士がいます。

 

 

 

お抱えの司法書士がいるのにもかかわらず

それでも選んでもらうには、

営業力も大事ですが、

「運」や「タイミング」

という不確定な要素ほうが大事になってくるからです。

 

 

 

例えば、

「お抱えの司法書士がミスを連発した」

「お抱えの司法書士とトラブルを起こした」

等と言ったことがないと、

中々入ることが出来ないのです。

 

 

 

ちなみに、

私の取引先は全て「運」と「タイミング」です。

 

 

 

決して、

私の営業力ではありません。

 

 

 

本当に、

運とタイミングが良かったとしか

言いようがありません。

 

 

 

となると、

不動産会社に営業する努力をするくらいなら、

「違う矛先に努力をするほうが得策」

になります。

 

 

 

(2)不動産会社からバックを要求される

 

 

 

不動産会社に営業に行くと、かなりの高確率で

「先生はいくらバックくれるの?」

と露骨に要求してくるところもあります。

 

 

 

バックとは紹介料です。

 

 

さて、

司法書士が不動産会社にバックを払うのは

司法書士法違反、司法書士倫理違反となり、

見つかったら業務停止になります。

 

 

 

中には、どうせバレないということで

バックを支払って仕事を取ってる不届者もいます。

(大阪には結構、多い!)

 

 

 

そこで、

このようなリスクを犯してまで仕事を取ることは、

本当に割が合いません。

 

 

 

そもそも、

司法書士法・司法書士倫理違反です。

 

 

 

なので、

「必然的にバックを支払わなくても

 受注できる仕事の種類を選ぶべき」

なのです。

 

 

 

ちなみに、

この司法書士のバックの問題は

根が深いので改めてじっくりブログで

お話したいと思います。

 

 

 

(3)不動産会社から報酬をあり得ないくらい安く要求される

 

 

 

バックを払ってまで

仕事の依頼を受けたくない司法書士が

次に出る行動は「値下げ」です。

 

 

 

しかも、

競争が競争を呼び、

あり得ないくらい安い報酬で

不動産会社のお抱えの司法書士になっている

可哀そうな人も結構います。

 

 

 

なので、

その安請け合いのお抱え司法書士から

自分をお抱えにチェンジしてもらおうと思えば、

それ以上値下げするしかありません。

 

 

 

つまり、デフレスパイラルです。

 

 

 

安く仕事をしてお客様が喜んでくれるのはありがたいですが、

自分の生活がままならなくなったら本末転倒です。

 

 

 

やはり、

法律の専門家として

ビジネスマンとして

社会人として

「自分を安売りするのは得策ではない」

と思います。

 

 

 

4.私はが言いたかったこと

 

 

 

いかがですか?

 

 

 

私は決して、若手や新米司法書士が

不動産取引の立会業務に参入してくるが嫌で

「この分野に入ってくるな!」

と言ってわけではありません。

 

 

 

私は、以前青年会の若手に対する研修で

不動産会社を攻略するにはという

研修も実施したこともあります。

 

 

 

また、

私のブログでもどのようにすれば、

不動産会社に入り込めるかという記事も

出しております。

 

 

 

 

以前のブログでも書きましたが、

「努力は報われるとは限らない」

と書きました。

 

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

以前のブログ参照 

(「司法書士試験願書受付延期について思うこと。これからの勉強スタイル。最終回」)

 

 

 

なので、

「これからの時代は努力する分野を選ぶべき」

と書きました。

 

 

 

そこで、

不動産会社に入りこむのは、

本当に至難の業で運とタイミングの要素が強すぎます。

 

 

 

しかし、

家族信託に力を入れている司法書士は

まだまだ少数です。

 

 

 

なので、

家族信託という分野はまだまだこれからなのです。

 

 

 

若手または新米司法書士の方!

 

 

 

「不動産取引立会業務にこだわりますか?

 それとも家族信託の業務に飛び込みますか?」

 

これは知っておいて欲しい記事です。是非お読みください。