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過払訴訟の「一連一体計算」が認められやすい時って?

毎度です

 

不動産営業出身 大阪・吹田市の

FP(ファイナンシャルプランナー)兼

司法書士 廣森良平です。

 

 

昨日の続き・・・。

 

 

また、昨日の時系列を引用したいと思います。

 

 

例えば、

 

日付      借入額      返済額     借金残高    過払額

①H18.10.31           20,000円        0円  -480,000円  

②H18.11.30           20,000円        0円  -500,000円

③H18.12.10           90,000円        0円  -590,000円

 

④H21.12.15  500,000円                500,000円      0円

⑤H21.12.31           20,000円      487,000円      0円

 

以上において、

④の約3年後に借入時の、

 

この時の状況というものが、

 

もの凄い大事になってきます。

 

 

 

一番のポイントは

 

の完済時に④の借入が

 

容易に想定されたかどうかが

 

ポイントになってきます。

 

 

 

 

つまり、

 

次の借入が予定されていたかどうかです。

 

 

なので、

 

次の借入れが予定されていると

 

一連計算が認められやすくなります。

 

 

 

そこで、

 

具体的に次の借入が予定されているものとして、

 

③の完済時に完済した事はしたけど、

 

カードを破棄せず、そのまま継続して

 

カードを所持したまんまでいる時です。

 

 

 

賢明な読者の方には、もうお分かりでしょう!

 

 

 

カードを持っていたら、

 

何時でも、

 

日本全国どこでも、

 

再度借入が出来るからです。

 

 

 

ところが、完済時に、

 

「もう二度と消費者金融からお金なんて借りない! という事で、

 

消費者金融の店頭で、カードも返却して破棄し、

 

当初の基本契約も解約という手続を

 

とればどうでしょう!

 

 

賢明な読者の方には、もうお分かりですよね!

 

 

 

 

その時点で一度、取引が終了されるので、

 

取引が分断され、

 

一連計算というものが認められにくくなります。

 

 

 

しかし、そうは言っても、

 

消費者金融はお金を高利で貸して、

 

利息で儲ける営利企業です。

 

 

 

つまり、

 

お金を借りて貰わないと儲かりません!

 

 

 

なので、

 

債務者が一度完済してカードを返却破棄し、

 

当初の基本契約を解約したとしても、

 

消費者金融会社は

 

「次の借入を絶対にしてほしい!」

 

はずです。

 

 

 

そこで、終わりというような事はまずありえません!

 

 

 

絶対に、

 

DMや電話営業攻勢を

 

仕掛けているはずです(笑)

 

 

 

間違いなく、債務者が完済した時も

 

消費者金融会社サイドは、

 

「またのご利用お待ちしております(笑)」

 

状態のはずであり、

 

次の借入を期待しているし、

 

想定しているはずでる。

 

 

 

これは、消費者金融は明かすはずはないと思いますが、

 

普通に考えたら絶対にその様に考える事が自然です。

 

 

 

恐らく、将来の貸付を想定していない貸付なんて、

 

住宅金融支援機構や公的な緊急融資くらいです。

 

 

 

そこで、消費者金融が

 

「次の借入れを想定していないし、期待なんてしていない!」

 

なんて言った所で、絶対に嘘だと思いますが、

 

皆さんどう思われますか?

 

 

 

なので、私は

 

過払い訴訟の時の分断や一連計算が論点の時は、

 

以上の点を準備書面で分厚く主張して行きます。

 

 

 

裁判官が認めるか認めないかは別として、

 

言うだけの事は言わないと、

 

私自身、絶対に気が済みません。

 

 

 

「やるだけのことはやる!」

 

「最善は尽しました・・・。」

 

 

 

分断や一連計算の論点があるときの過払い訴訟は、

 

司法書士にとって、成功率50%の外科手術をする

 

執刀医みたいなものですね!

 

 

以上

不動産法務・不動産実務・不動産登記に特化した

不動産業界出身司法書士兼

ファイナンシャルプランナー(FP)の廣森でした。

これは知っておいて欲しい記事です。是非お読みください。