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司法書士業
アディーレの事件について考える
毎度です!
大阪吹田市・江坂の司法書士兼
家族信託専門士 廣森良平です。
アディーレの件でまた
ヤフーニュースに出てました!
アディーレは要するに何をしたかというと、
私の知人の弁護士が言うには
以下の様な広告をしていたらしいです。
「今月限定で、
過払い金返還請求の着手金が無料になる!」
というような広告を
出していたようですね~。
ちなみに、
マーケティングを学んだ人は
よく理解していると思いますが、
一般消費者は
「限定」
という文言に弱いんだそうです。
なので、
「今月限定」という文言があれば、
一般消費者はすぐにその広告主に
申し込もうと思うわけです。
そこで、話を戻すと、
アディーレは毎月毎月、
「今月限定」
という文言を謳っていた模様です。
これって、まるで
「大阪市北区西天満にあった靴屋さん」
を思い出しました。
その靴屋さんが
どんな広告をしていたかというと
「もうあかん やめます!」と言って、
いつまでもたってもやめる気配が無かった
靴屋さんです(笑)。
結局、破産してその靴屋さん
無くなったんですけどね~
アディーレはどうなるのでしょうか?
しかし、この処分は相当キツイですよね~。
なんせ、アディーレが
平成21年から平成27年までの間で
なんと約268億円の売上を
上げてた模様です。
となると、
扱う件数も桁外れなのは
容易に想像がつきます。
つまり、
扱う件数甚大なアディーレが業務停止になると、
与える社会的影響も甚大だという事になります。
パニックです。
なので、
弁護士会も緊急対策本部
みたいなものを作っていますよね。
その受け皿の弁護士が
また悪さしない事を祈るばかりです。
そやけど、アディーレも
どうしてそんなつまらん事を
やってもうたんでしょうね~。
広告に「今月限定」と書かずに、
きちんと「8月限定!」という風に、
きちんと限定する月を
特定しておれば良かったものの・・・。
HPだったら毎月かんたんに
数字だけ変える更新は出来ますが、
もしかすると紙媒体のチラシも
打っていたのかも知れません。
つまり、
「8月限定!」というチラシを刷ってしまうと、
「9月」になると使えなくなるから、
お金と手間をケチったんでしょうね~。
一方、アディーレ側としても
「事務所の存続にかかわる業務停止処分を受ける事は、
行為と処分の均衡を欠くものと考えます」
と言ってます。
確かに、そういう面もあると思います。
僕も「少しキツイかな~」という感じです。
そやけど、
弁護士会も相当何回も注意していたのに
アディーレも全く聞く耳持たんかったんでしょうね~。
恐らく、
弁護士会が社会的影響のある処分を、
いきなりやることは考えられないと
私は思います。
代表の石丸弁護士も
経営者やマーケッターとしては
優秀だったんでしょうが、
法律家として自分の本分を
忘れていたのかも知れませんね~。
私も士業として、時に
「経営者として」、
「マーケッターとして」、
「事務担当者として」、
「経理担当者として」、
色々な役割を1人でこなしています。
それは、
3人でやっている小さな事務所だからです。
しかし、
「常に士業という本分を軸」
にしています。
それは、
司法書士倫理や司法書士法、
その他全般の法律です。
今回の件は
一般企業ならよくある話ですが、
弁護士業界ということで
色々とメチャメチャ叩かれるでしょうね。
神戸製鋼のデータ改ざん、
日産・スバルの無資格者の検査、
東芝の不正会計と比べると、
ホンマにかわいいもんなんですが・・・。
アディーレは確かに駄目ですけど、
神戸製鋼のように
和解書の内容(データ)を改ざんもしていません。
日産・スバルのように
弁護士無資格者が訴訟(無資格者検査)もしていません。
東芝のように
世界各国の投資家に
被害を与えているわけでもありません。
でも、こんな事件があると
小さくても長年コツコツやっている
司法書士事務所が
脚光を浴びるようになりますよね。
「小さくても長年コツコツ」
最高の顧客サービスだと思います。