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良い成年後見人の選び方
皆さん!こんにちは!
さて、本日は、「良い成年後見人の選び方」について
お話して行きたいと思います。
また、この表題の裏を返すと、
成年後見制度を利用する上で
「横領するような悪い専門家につかまらないために!」
と言い換えても良いでしょう
成年後見制度の利用を検討する方、必見の内容です
1 候補者の専門家に
「信用情報3社分見せて下さい」と言ってみる
専門家成年後見人が横領してしまう時の理由として
「投資・投機で失敗してお金が無い」
「借金返済のため」
という事がほとんどです。
つまり、
たとえ専門家でも
お金が無いとやってはいけない事にも
手を染めてしまう事があるのです。
確かに、司法書士会でも
成年後見人になるための研修科目として、
倫理研修があります。
しかし、
お金が無くて首の回らない専門家に
いくら倫理を説いたところで全く意味が無いのは、
誰が考えても簡単にわかる事です。
以上を踏まえると、
借金が無い、もしくは
借金をしていても健全な借金をしている専門家にお願いをすれば、
少しは専門家の横領事件に巻き込まれる可能性は
少なくなると考える事が出来ます。
では、
どうしたら借金をしているか否かを区別するのでしょうか?
それは「信用情報」を見れば一発で分かります。
信用情報には
「その人が何処でいくら借金をしているのか?」、
今まで「借金の返済を滞った事があるのか?」
という事が分かります。
つまり、
サラ金、クレジット会社、信販会社、街金から
いくら借りているかという事がわかります。
(闇金から借りているのは分かりません)
そして、
借金の返済を滞った事がある人には、
必ず何らかの理由があります。
考えられる理由として、
①単にお金が無い
②お金の管理がルーズ
という点が挙げられます。
①の単にお金が無いという事は論外ですし、
②はお金にだらしがないという事で、
金融機関もそういう人にはお金を貸さないようにしています。
以上、
高金利の金融会社からから
多額の借金をしていると判明したら
当然その専門家に成年後見人をお願いする事なんて
考えられないし、
仮に、信用情報の開示を拒むようでしたら、
その専門家は怪しいと思って、
相談を打ち切ることが懸命でしょう
また、借入先が
銀行からの住宅ローンとか
政府系金融機関からの事業融資でしたら、
まだ健全な借金と認識してもいいのではないかと思います。
(身の丈にあっていないお家を買って
多額の住宅ローンを借り入れている場合はべつですが・・・。)
以下参考までに、
信用情報機関の名称をお伝えします。
- 株式会社シー・アイ・シー 略称:CIC(シーアイシー)
- 株式会社日本信用情報機構 略称:JICC(ジェイアイシーシー)
- 一般社団法人全国銀行協会 略称:全銀協
2 「先生がお持ちの資産内容がわかる資料を
見せて下さい。」と言ってみる
これは、前記1と表裏をなす質問であるといえます。
なぜなら、
「自分に経済的に余裕がある人」は
人のお金を横領することもありません。
また、
「自分に経済的に余裕がある人」だからこそ、
成年後見人業務を通じて、
依頼者の権利擁護に力を入れることが出来ます。
また、
「先生の確定申告書の控えも見せて下さい」
ということも併せてお伝えして下さい。
以上、これらの質問を投げかけることにより、
候補者となる専門家の経済事情が
全て分かることになります。
確かに、個人の資産等に係ることなので、
これらの開示を躊躇する専門家もいると思います。
しかし、これらの開示を躊躇するような
「自分に自信が無い」専門家に、
ご自身の親の大事な資産を預けることができますか?
次回に続きます・・・。