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【司法書士は家族信託を】~不動産登記業務だけでは成長しない~

前回は、

司法書士業界の現状を踏まえたうえで、

「司法書士が家族信託に取組むべき理由」

をお話ししました。

(前回のブログ参照)

 

 

 

今回は、

司法書士として、

ビジネスマンとしての成長という観点で、

心理学者ミハイ・チクセントミハイの

「フロー理論」を踏まえ

「司法書士が家族信託に取り組むべき理由」

をお話ししていきます。

 

 

 

1.不動産登記業務の特徴

 

 

 

不動産登記業務は、

ズバリ定型ワークです。

 

 

 

ソフトがあれば、

不動産登記の知識のない人でも

簡単に手続き書類を作成することが出来ます。

 

 

 

さらに、

不動産登記業務は

AIが間違いなく取って変わる

司法書士の業務の代表格です。

 

 

 

そこで、なぜ、とって変わられるのか?

 

 

 

賢明な読者の方ならお分かりだと思いますが、

「あまり頭を使わない業務」

だからです。

(全く使わないわけではなく、やることは決まっている)

 

 

 

ちなみに、

どうような面を気を遣っているかというと

「誤字脱字がないかどうか?」

です。

 

 

 

登記手続きの背後にある

入りくんだ法律関係をひも解くなら

かなりの頭を使います。

 

 

 

しかし、

不動産売買の登記手続きは、結局は、

「売主が〇〇万円でこの土地の売りましょう」

「買主が〇〇万円でこの土地を買いましょう」

という売主買主の気持ち(意思表示)の合致

登記手続きに反映しているだけ

なのです。

 

 

 

 

つまり、

頭を使うこはほとんどなく、

売主さん、買主さんの住所氏名を

間違えていないかどうかに

全神経を集中します。

 

 

 

 

さて、私は、

「別に不動産登記業務をディスっている」

わけではありません。

 

 

 

登記業務でも困難な業務もあります。

 

 

 

そして、

不動産登記業務は

少しのミスも許されません。

 

 

 

少しのミスが関係者全員に

大損害を与えてしまいます。

 

 

 

そういう意味では、

絶対にミスをしない司法書士は、

「スゴイことなんだ!」

ということを

皆さんにもわかって頂ければと思います。(笑)

 

 

 

 

2.スゴイことをしている割には誰からも感謝されない

 

 

 

 

不動産登記業務で間違いは許されません。

 

 

 

本当に、

私たちは神経をすり減らし、

気を遣います。

 

 

 

そして、

何事もなかったように、

登記手続きを完了させます。

(何事かあったらトンでもないことです!)

 

 

 

そこで、

登記が完了したとしても、

関係者は恐らくこんな心境だと思います。

 

 

 

「売主様」は、手続き上、

登記が終わったことすら気づきません。

(気づくこともあります)

 

 

 

「買主様」は、登記手続きをした司法書士を

ほとんど覚えていないと思います。

 

 

 

なぜなら、

商品である権利証も書留で送られてくるし、

不動産会社の紹介で

初対面の人が決済の場で、ほとんど話をせず、

1時間くらいしかその場をともにしていないからです。

(覚えるという方が無理(笑))

 

 

 

不動産仲介会社の担当は、

司法書士は決済業務を

「何事もなく完了させて当然」

「それが、司法書士の能力」

という認識です。

 

 

 

なぜ、

そのような認識になるかというと、

「そういう司法書士でないと

 心配で登記手続きの依頼が出来ないから」

なのです。

 

 

 

以上です。

 

 

 

いかがですか?

 

 

 

関係者から、

登記手続きを完了したことについて、

感謝される要素、

感謝されるタイミングがないのです。(笑)

(中には電話や短くてもお手紙でお礼を頂くことがまれにあります。

その時の嬉しさがどれ位大きいか簡単に予想がつくと思います。)

 

 

 

ここで、注意してほしいのは、

全く感謝していないというわけではなく、

感謝されにくい「特性」や「特徴」がある

ということです

(わかって頂けると思います(笑))

 

 

 

思うに、

司法書士がこのように

感謝をされにくい仕事をしている理由は、

以下のとおりです。

 

 

 

「世界一安全な日本の不動産取引慣行が

 定着しているのは、

 司法書士である私たちのお陰だ!」

というプライドです。

 

 

 

3.ビジネスマンとしての成長

 

 

 

人は感謝されると

何ともいえないうれしさが込み上げてきます。

 

 

 

そして、

感謝がお金以上のモチベーションに繋がり、

自分自身のスキルの上昇にもつながります。

 

 

 

次に、

頭を使わない簡単すぎる仕事では

人は仕事を通じて成長することは出来ません。

 

 

 

また、

まるで歯が立たない仕事だと

不安と心配でメンタルまでやられてしまう

こともあります。

 

 

 

では、どんな仕事に内容がいいのでしょう。

 

 

 

心理学者のミハイ・チクセントミハイは

「フロー理論」で以下のように述べています。

 

 

 

「挑戦と能力の釣り合いを保つこと」

 

 

 

簡単に言うと、

「易しすぎず、難しすぎない仕事」

ということです。

 

 

 

同じように、

レフ・セミョノヴィチ・ヴィゴツキーという心理学者は

以下のように述べています。

 

 

 

「すでに知っているものが半分、

 知らないものが半分の時、

 人はもっとも高い学習効果をあげる」

とのことです。

 

 

 

つまり、

「未知対既知=5対5」

という公式が成り立ちます。

 

 

 

さて、ここで

皆さんも、ドラクエを想像してみてください。

 

 

 

 

いきなり最初からラスボス級と戦うと

主人公はすぐにやられるし、

ある程度、主人公が強くなってるのにも関わらず、

ずっとスライムと戦っているみたい感じです。

 

 

 

上記のような感じだと、

全く面白みを感じることが出来ません。

 

 

 

しかし、

勝てるかどうかわからないから面白いし、

やっとのことで勝てた時の気分の爽快さは、

説明する必要はないと思います。

 

 

 

ただ、ここで注意してほしいのは、

未知対既知=5対5の理論

仕事を置き換えるのは、

少ししんどいかも知れません。

 

 

 

そこで、メンタリストのダイゴは

「未知対既知=2対8」

をおススメしております。

 

 

 

 

4.総括

 

 

 

いかがですか?

 

 

 

司法書士として

ビジネスマンとして

成長するには以下の仕事をするべきです。

 

 

 

①人から感謝される

②未知対既知=2対8

③頭を使う

以上の3点の条件を満たす仕事を

するしかありません。

 

 

 

となると、どのような仕事がいいのか?

 

 

 

「家族信託」がうってつけだと思います。

 

 

 

家族信託は、

100人の依頼者がいれば100通りの

信託契約があります。

 

 

 

なので、

信託法や民法をつかって

頭を使わないとできません。

(③の「頭を使う」という条件を満たす)

 

 

 

また、

信託法を司法書士は

全く知らないというわけではありません。

 

 

 

なぜなら、

試験科目に信託に関する登記が出題されるので、

信託法を勉強しております。

(②の「未知対既知=2対8」という条件を満たす)

 

 

 

ただ、

みんな合格して時間がたっているから

忘れているだけです

 

 

 

他にも色々ありますが、

詳しくは、以下のブログを参照してください。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

【世の中の常識】家族信託(民事信託)と言えば司法書士という時代

司法書士・弁護士・行政書士の一体、誰に【家族信託を相談】すべきか?!

 

 

 

 

そして、

何度も依頼者と親身になって相談をするので、

必然的に信頼関係は構築されます。

 

 

 

そのため、

家族信託の契約が完了したときは、

本当に依頼者の方から感謝されます。

(①の「人から感謝される」という条件を満たす)

 

 

 

さらに、

依頼者のかたの

現在

認知症

相続

遺言執行

2次相続

に関与するので、

依頼者の方と末永く

お付き合いすることになります。

 

 

 

そのため、

事が起きるたびに司法書士が業務に関与し、

その都度、面と向かって感謝され、

さらに有難いことに報酬も頂ける

ということになるのです。

 

 

 

いかがですか?

 

 

 

こんなに幸せでやりがいのあることって、

あるのでしょうか?

 

 

 

 

司法書士の皆さん!

 

 

 

 

家族信託に是非とも取り組みましょう!

 

 

 

 

 

これは知っておいて欲しい記事です。是非お読みください。