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なるほど法律コラム
法律家に相談する際、「この人デキル?!」と思わせる方法
皆さん、こんにちは
今回は法律の専門家に相談する際、
「この人デキル」
と思わせる方法を伝授します。
それは、
法律の専門家しか使わない、特有の法律用語の読み方を
皆さんが法律家と相談をする際に使うのです。
そうすると、絶対に
「この人、法律を一度でも学んだことがあるのでは」
と法律の専門家は思うはずです。
それでは、早速、
法律用語の簡単な説明を交えて、お話していきます。
1 特有の法律用語の読み方
(1)兄弟姉妹
相続の際、
お亡くなりになられた人に
配偶者(常に相続人)、
子ども(相続権第1順位)、
両親 (相続権第2順位)がいなければ、
第3順位の「兄弟姉妹」が相続人になります。
そこで、皆さんは、
「兄弟姉妹」をどう読みますか?
恐らく「キョウダイシマイ」と読まれると思います。
普通はそう読みますし、その読み方で正解です。
しかし、法律家は「ケイテイシマイ」と読みます。
(2)競売
借金をしている人がお金を返せなくなると、
お金を貸した人は裁判で勝ったり、
あらかじめお金を借りている人の不動産に抵当権を打ったりして、
その不動産を裁判所主導で競り売り(セリウリ)することが出来ます。
(ヤフーオークションをイメージすると分かりやすいと思います)
このような裁判所主導の不動産の競り売りを
「競売」といいます。
そこで、皆さんは「競売」をどう読みますか?
恐らく、「キョウバイ」と読まれると思いますが、
法律家は「ケイバイ」と読みます。
(3)遺言
「遺言」はある人が亡くなった時に、
残された遺族である相続人が財産分けで揉めないために、
生前にあらかじめ財産分けを取り決めて、
それを書き記した書面のことです。
最近では、法務局に遺言書を保管してもらえる制度が開始しました。
そこで、皆さんは、「遺言」をどう読みますか?
恐らく、「ユイゴン」と読まれると思いますが、
法律家は「イゴン」と読みます。
ちなみに、私は法律相談の際に、
一般の方にはきちんと分かりやすいように
「ユイゴン」と言っているつもりですが、
たまに「イゴン」と言ってしまい、
慌てて「ユイゴン」と言い直します。
また、遺言には、
遺言の内容を実現する人である「遺言執行者」を
事前に決めておくことが通例です。
そして、「遺言執行者」は法律事務をしなければならないので、
弁護士や司法書士と言った専門家にしておくことがベターです。
もちろん、法律家は「遺言執行者」を
「イゴンシッコウシャ」と読みます。
(4)施行
最近では、
令和元年7月1日に改正相続法が「施行」されました。
そこで、皆さんは、「施行」をどう読みますか?
恐らく「シコウ」と読まれると思います。
しかし、法律家は「セコウ」と読みます。
2 総括
いかがですか?
以上挙げた例は、
法律家が特有の読み方をするだけであって、
どちらの読み方も正解です。
ただ、法律家特有の読み方は、
法律家全員がそのように読むので、
そのように読まないと、
もしかすると同業者から格好悪いと思われるのではないか
と法律家が勝手に思っているのかもしれません。
しかし、
特有の読み方をすれば格好良いということではなく、
いかに一般の方に分かりやすく専門用語を伝えるかの方が、
重要なのではないかと思います。
ちなみに、今回取り上げたキーワードである、
「遺言」「遺言執行者」「改正相続法施行」
は私の得意分野です
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