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司法書士廣森の仕事の受注理論 ~「主と従の関係」~
私は取引先不動産会社に対するサービスとして、
不動産営業マンに対し、
宅建士試験合格のための授業を私の事務所で実施しています。
対象は、
入社したばかりの新入社員から
なかなか合格に届かない社員まで多岐に渡ります。
ところで、司法書士という仕事の一番の受注先は、
やはり不動産会社です。
具体的にどのような仕事かと言うと、
不動産を売買する時に、
不動産の名義を売主から買主に名義を書き換える
「登記」という手続を司法書士が行います。
なので、必然的に
不動産売買の仲介に入っている不動産会社から仕事の受注をするという事になります。
そこで、不動産会社から登記手続の受注をするため、
不動産会社に対して営業活動を実施するわけですが、
ただ単に「仕事を下さい!」と営業をかけただけでは、仕事の受注は出来ません。
お酒の接待で仕事を取っていくという方法もありますが、
私はその方法はあまり得意ではありません。
理由は、
①家族との時間が無くなり、家族に寂しい思いをさせてしまうこと
②自分の健康が蝕まれること、
この2点につきます。(ちなみに、お酒は大好きです!)
では、どうやって仕事を受注するのか?
それを今からお伝えして行きたいと思います。
なお、いつもは、法律に関するコラムをお話していますが、
今回は、法律以外のコラムをスピンオフ企画でお話していきたいと思います。
1 私の仕事の受注理論「主と従の関係」とは
例えば、以下の図式をご覧になって下さい。
(主) (従)
・家を買う ⇒ 登記手続
・家を買う ⇒ 生命保険の見直し
・車を買う ⇒ 任意保険加入
「家を買った(主)から登記手続(従)が必要」になるし、
「家を買った(主)から生命保険の見直し(従)が必要」になるし、
「車を買った(主)から任意保険(従)に加入」しなければなりません。
つまり、(主)⇒(従)という流れです。
しかしながら、皆さん、ここで質問です!
「登記手続(従)をしたいから家を買い(主)ますか?」
「生命保険の見直し(従)をしたいから家を買い(主)ますか?」
「任意保険(従)に加入したいから車を買い(主)ますか?」
答えは「NO!」ですよね!
そうです!
(主)⇒(従)という流れが絶対で、
(従)⇒(主)という流れは絶対にあり得ないのです。
つまり、生命保険や損害保険のセールスマンは
生命保険や損害保険という(従)の商品を売る事だけに腐心するから辛くなるのです。
同じように、
司法書士も登記手続という(従)の仕事だけを取ろうとするから辛くなるのです。
2 「主と従」の具体的な手法
それでは、一体どのようにするのか?
それは、つまり(主)⇒(従)の流れに乗っかることです。
簡単に言うと、
(主)の仕事のお手伝いをすれば、自然の流れで
(従)の仕事が入ってくるようになります。
例えば、よく売っている生命保険のセールスマンは
ファイナンシャルプランナーとして、
お客様に無理のない住宅ローンの組み方のコンサルティングを実施し、
夢のマイホーム実現に向けてのお手伝いをします。
そして、その流れで生命保険のコンサルティングに移行し、
自然の流れで生命保険の契約につなげているのです。
つまり、夢のマイホーム実現という(主)のお手伝いをして、
生命保険の契約(従)につなげているわけです。
また、車の任意保険においても、
実際に、車の任意保険を一番販売しているのは、車のディーラーです。
これを司法書士に置き換えると、
不動産営業マンは営業の成績(主)を上げるために必死です。
そして、営業マンとしての箔をつけるために、
宅建士の資格(主)を喉から手が出る位欲しいのです。
なので、
不動産営業マンの成績達成のための情報提供(主)及び
営業マンの箔をつける(主)ためのお手伝いをする事になります。
私の授業で宅建士を取得した営業マンは、
私のことをお世話になった「師匠」と思ってくれています。(恐らく・・・。)
皆さんも、今の仕事の「主と従の関係」を見極めてみてはいかがですか?